現代文、読めますか?

こんにちは。第三回は現代文について入門の記事を書かせていただきます。



まずはじめに。
いきなりですが、あなたは日本語が読めますか?

この質問に対してこれを読んでいるであろう読者さん達は
「こいつは何を言っているんだ。読めるに決まっているじゃあないか」
と考えるかもしれません。

しかし、この思い込みが非常に危険なのです。

例を挙げましょう。

日本など東アジア・東南アジアでは主食は米であることが多く、パンはヨーロッパ・北米・オーストラリアなど、芋は南米などで多くみられる。また、南北アメリカ大陸ではトウモロコシも多い。

ではこの文に基づくと、オーストラリアは何が主食に多いでしょう?


この問いはそれほど複雑な文章ではないので何の問題もなく答えられる人は多いと思うのではないでしょうか。
ですが、実際には小・中学生の数人に1人が正しく答えられない可能性があります。


これはあくまで一例ですが、確かに文章を正しく読めていない人がいるのです。
ですので、まずは教科書でもなんでもよいので正しく読み取る訓練を積みましょう。

その際には
・修飾関係
・どれがどこの説明になっているか
・指事語(これ、あれなど)の対象はどれか

また、小説では
・誰の視点か、それとも三人称か
・誰のセリフか

などには気をつけて、ゆっくりでもいいので正しく読みましょう。

日本語が正しく読めるようになると、教科書や参考書なども正しく読めるようになり、成績の向上に繋がります。

ですので、今回は軽く触れる程度にしか説明してませんが、日本語を読む力を鍛えることをオススメします。


この記事は
新井紀子2018『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』東洋経済新報社
を参考にさせていただいております。